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教員名 : 石倉 敏明
教員名 : 唐澤 太輔
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講義名
文化人類学特論
(副題)
授業科目区分
教養科目−歴史と文化
配当年次(この年次以上は履修可)
3年
履修区分
選択
単位数
2単位
講義区分
講義
学期
2026年度前期
時間割
火曜2限
教室
大講義室
代表教員
石倉 敏明
担当教員
石倉 敏明、唐澤 太輔
オフィスアワー
前提とする授業、密接に関係する授業
文化人類学
授業に関連するキーワード
神話、贈与、複数種、母子関係、自然と文化
授業の到達目標及びテーマ
この授業では現代の人文諸科学や生物学、形態学等の成果を横断的に参照しながら、生命を懐胎し、出産し、育むものであり、また死をもたらす恐ろしいものとしても表象される女性や母性についての神話的イメージを探る。人類の想像力や創造性と女性性一般の関係を考察することによって、「人間が生まれること」の意義やその芸術表象の歴史を探究し、生態系と人間、古代的なものと未来的なものを繋ぐ思考力や表現力を養う。また、文脈に応じて「美しいもの」として表象され、時には「醜いもの」として畏怖されるビーナス像や女神像のイメージを批評的に検討し、男性中心主義や人間中心主義の根拠となる理想化された身体像を乗り越える芸術研究の基礎を身につける。
授業の概要
本講義では主に「女性性」や「産む/生まれること」を探究の主題としながら、哲学、比較神話学、宗教学、生物学、人類学、歴史学、ジェンダー研究、フェミニズム研究、精神分析学などの手法を通して、人びとの生活にとって欠かすことのできない自然と文化の関わりについて探究する。その際、精神分析学における母子関係論において論じられてきた母と子の間の他者関係を、新たな角度から再考する。
講義の後半は、世界中の神話で重要な役割を担ってきた動物や植物といった非人間の生物、山や海といった自然景観、木材や毛皮といった材料、「山の神」「海の神」等の聖性表現に着目し、その根源にある産出力と破壊力、創造性と否定性を理解する。また、折形のデザインや捕鯨伝承に伝えられる贈与思想の探求をとおして、私たちを取り巻く世界との関わりにおいて求められる実践的な倫理のあり方や、複数種が共存する状況での新しい自然思想・贈与思想・芸術思想を探求する。 授業計画
第1回〜2回 懐胎すること、生まれること 〜胎児の経験について
第3回〜4回 エロティシズムについて 〜他者の受け入れと二重の生命 第5回〜6回 母子間の潜在空間 〜 ウィニコット、メルツァーの研究から 第7回〜8回 母子神の世界的展開 〜「桃太郎の母」の環太平洋的広がり 第9回〜10回 「包み」と「結び」 〜デザイン化された産出性 第11回〜12回 芸術・贈与・貨幣 〜「価値を生み出すもの」としての芸術 第13回〜14回 「他者を食べる」/「他者を産む」 〜宇宙的食物連鎖について 第15回「贈与」の根源性 〜「内なる野生」への通路を拓く (定期試験またはレポート) 授業時間外の学習内容等
各自の関心に応じて、関連文献を調べておくこと。
評価方法
授業への取り組み 30% 課題の成果(試験、レポート) 70%
履修上の注意
新しい研究成果を授業に反映させるため、各回の内容や順番を変更することがあります
テキスト
各回のテキストは適宜配布します。
参考書・参考資料等
三木成夫『胎児の世界』『海・呼吸・古代形象』、中村祐子『マザリング』、宮原優『フェミニスト現象学入門』、マリリン・ストラザーン「自然でもなく、文化でもなく ハーゲンの場合」、ネリー・ナウマン『山の神』、中沢新一『精霊の王』、石倉敏明他『折形デザイン研究所の新・包結図説』、ジュリア・クリステヴァ『女の時間』『恐怖の権力』、フランソワーズ・ルークス『<母と子>の民俗誌』他。
授業実施方法
対面授業
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