シラバス情報

講義名
現代アート概論
(副題)
授業科目区分
専門科目−専門共通科目−美術理論・美術史科目
配当年次(この年次以上は履修可)
1年
履修区分
選択
単位数
2単位
講義区分
講義
学期
2026年度後期
時間割
木曜3限
教室
講義室2

代表教員
岩井 成昭
担当教員
岩井 成昭

オフィスアワー
メールで連絡を受け付け、日時を調整します。
前提とする授業、密接に関係する授業
授業に関連するキーワード
現代美術 モダニズム ポストモダニズム 修辞学的表現 記号 リアリズム コンセプチュアルアート 表現技法 美術批評
授業の到達目標及びテーマ
「現代アート」は極めて定義しにくい概念であるが、この授業では、現代に先立つ「近代」という時代から美術は大きな変化を遂げていることから、これを振り返り、現代アートの始まりを近代において解説していく。
次に、ポストモダンという概念が一般的に浸透し、同時にコンセプチュアル・アートが多様化していく1980年代から2020年代までの美術を中心としたアートシーンを概観し、現代の視覚表現における思想的背景や社会的影響を理解すると同時に、美術が他ジャンルやテクノロジーと接近し、急速に拡張していく仕組みを紐解いていく。さらに、別々の表現領域に共通して見られる修辞的手法を通し、異なる表現領域を通した鑑賞者の認知のメカニズムを考察していく。各受講生は、本講義で得た知見をもとに自身にとっての現代アートを再定義し、それぞれの実制作に活かしていくことが望まれる。
授業の概要
講義全体では大きく分けて二つの角度から現代アートを概観する。

第一には美術史的文脈から現代アートを紐解く。近代から現代にかけて美術領域の拡張がなぜ起こったのか?その要因となった作品や活動はどのような意義を持つのか?その社会的、思想的な背景はなにか?また、その後のアートシーンにどのような影響を及ぼしたのか?といった問いに対し、美術作家を中心としたキーパーソンとその作品、美術(芸術)潮流、アートシーンで起きた出来事や鑑賞者の反応などをデータや画像、ディスコースを参照しながら解説していく。

第二に形式と手法の観点から、美術ジャンルとして固定化している技法や素材の形式が現代の中でどのように批評性を内在させながら維持・展開されているのかを知る。さらに、音楽、文学、映画、演劇、サブカルチャーなど美術以外の表現ジャンルからのアプローチがより「現代アート」のテーマ理解を促すことも考慮し、講義対象となる表現を身近な現代社会の問題や現象を通して考察する。

受講生には、講義を復習するためのガイドラインとして、毎講義のテーマごとの要点をまとめたプリントを次の授業の開始時に配布する予定。
授業計画
第1 回 美術史の大きな流れと現代美術への理解を促す基礎的概念の解説
第2 回 絵画の問題1 ミメーシスとしての美術 空間的イリュージョンと絵画的イリュージョン
第3 回 絵画の問題2 近代絵画の醸成と抽象化へのさまざまなプロセス 
第4 回 ジョン・ケージとサウンド・アートから始まる領域の溶解
第5 回 マルセル・デュシャンとダダ、シュルレアリズム、抽象表現主義
第6 回 形状/意味/状態の類似性 (見立てとメタファー)
第7 回 アンビバレントな領域をつくる 自己言及性とメタフィクション 
第8 回 ミニマリズム、ネオダダ、ポップアートとカウンター・カルチャー
第9 回 シミュレーショニズムとポストモダン
第10回 日本の近代〜前衛とポストモダン
第11回 アートシーンにおける日本 現代アートの日本的感性 
第12回 ワークショップの本質とアーティスト・イン・レジデンスの意義
第13回 現代における芸術表現の社会性と政治性
第14回 現代アート概論 まとめ 時間と空間の表現
第15回 授業内レポートまたは試験

授業時間外の学習内容等
授業時間外に、授業で紹介した作品や作者を確認しておくこと。
評価方法
授業態度および試験(またはレポート)により評価する。
履修上の注意
テキスト
必要に応じて資料を配布する。
参考書・参考資料等
授業内において適宜紹介する。
授業実施方法
対面授業